Tesla 決算 2023年1~12月 form 10-K

未分類

対象会計年度は2023年1月1日から2023年12月31日までの要約記事。

2023年業績レポート概要

本レポートは、テスラ社の2023年1月1日から2023年12月31日までの会計年度における業績と経営状況をまとめたものです。

  1. 業績ハイライト

テスラ社は2023年通期で、前年比19%増の967億7300万ドルの売上高を達成しました。純利益は前年比19%増の149億7400万ドルでした。

自動車セグメントの売上高は824億1900万ドル(前年比15%増)、エネルギーセグメントの売上高は60億3500万ドル(同54%増)となり、両セグメントとも力強い伸びを示しました。自動車の販売台数は180万8581台に達し、モデル3とモデルYが大きく貢献しました。

「マクロ経済の不確実性はあるものの、当社製品への需要は引き続き高い。サプライチェーンの課題に対処しながら、製造能力の拡大を加速させていく」とCEOのイーロン・マスク氏はコメントしています。

  1. 技術トレンド、自社製品のトレンド

テスラ社は、電気自動車の製造を超えて人工知能やロボット工学など新領域への進出を加速しています。2023年にはヒューマノイドロボット「オプティマス」の開発を本格化し、自動運転技術の深化にも注力しました。

バッテリー技術では高エネルギー密度と低コストを両立する独自の「4680」セルの量産化に向けた取り組みが進んでいます。ソフトウェアでは車載ゲームやカラオケなどエンターテインメント機能の拡充にも力を入れています。

  1. 成長戦略

テスラ社は、中国と欧州で製造能力の増強を進めるとともに、メキシコに新工場の建設を発表しグローバル展開を加速しています。

また、充電ネットワークを他社にも開放し業界共通規格とすることで、電動化の普及を後押しする戦略を打ち出しました。さらに、電力の小売事業への参入計画も明らかにしています。

  1. 経営状況

<損益計算書(単位:百万ドル)>
売上高:96,773(前年比+19%)
売上原価:79,113(同+31%)
営業利益:8,891(同-35%)
純利益:14,974 (同+19%)

<包括利益計算書(単位:百万ドル)>
純利益:14,974
その他の包括利益:218
包括利益:15,192

売上高、純利益ともに過去最高を更新しましたが、原価率の上昇により営業利益率は低下しました。

2023年の1株当たり配当金は0.44ドルでした。また、株主還元の一環で自社株買いを52億ドル実施しています。

主要なリスク要因としては、サプライチェーンの混乱、原材料価格の高騰、競争激化などが挙げられています。

  1. 総括

テスラ社は、電気自動車の販売拡大を軸に高い成長を遂げています。先進技術への投資を加速させ、グローバル生産体制の強化を進めることで、来たる「EVシフト」を主導する存在となることを目指しています。一方、インフレや金利上昇など外部環境の変化がもたらすリスクにも柔軟に対応していくことが求められるでしょう。革新的な製品とサービスを武器に、テスラ社の挑戦は続きます。

タイトルとURLをコピーしました